過日の、作家原田宗典さんへの勝手なラブレターに続き、今日は吉田まゆみ先生。
もうね、アラフィフアラカンの方なら、絶対通っているはず!
何を見てもカワイイ。キラキラ、オシャレ。
※もちろん私物です。
ちょっと前、公私ともにお世話になっている方が、若くしてご結婚されたという話から、
新婚旅行は、吉田まゆみ先生に憧れて、清里に行ったと聞き、
興奮していたところ。
先生の描く漫画には、地方女子の憧れがぜーんぶ詰まっていました。
原宿や渋谷にちょっと背伸びしながら行く主人公、
恋愛に部活に勉強に泣いたり笑ったりぶつかったり。
短大生のお話の時は、湘南にデートに行ったり、彼氏とハワイへ旅行したり。
恋愛に伴う性の話もかなりリアリティがあり、
「え、夏休み過ぎると、女子高生は誰かかんか妊娠してるものなの?」
ってかなりビックリした記憶(たぶんそんなことなかったはず)。
前述の先輩とも話していたのですが、昔の東京は今より距離感が遠く、
例えるなら外国に行くような感じ。
新幹線で2時間というのは今もあまり変わっていないけれど、
情報は今のようにネットなんてなく、特にバブルへ向っていくあの時代、
テレビや雑誌で見る東京はキラキラしていて、異国のようでした。
なんというか、人が暮らしているのではなく、舞台に上がっているような感じ。
今の子どもたちが「東京に行きたいな~」というのとは、
距離感が全く違っていたのです。
私は親戚がいたのもあり、
中学校の時、夏休みに毎年遊びに行っていましたが、夢の国のようでした。
cantwoで買った服を着て、クレープ食べて。もう田舎者そのもの!
当時明治通りに「ノートハウス」というノートの専門店があり、もうテンション上がりまくり、
父に「あーあ、名古屋にもあったらいいのにな」と言ったら、
「人口が違う。名古屋に店出してもお客さん来んだろ」と返された記憶。
母の希望で、津川雅彦さんが経営されているおもちゃやさんに行ったり、
初めてチーズフォンデュを食べたのも東京。
雨の赤坂でした。
吉田先生は時代の寵児だったと思います。
サザンのアルバムが出れば、次の号にはサザンのアルバムのことが描いてあり、
新しいアイドルがデビューすれば、それに夢中になる男子生徒が描かれ、
「ミーハー」と呼ぶのは申し訳ないけれど、とにかく情報が早かった。
件の先輩とも「いいものや素敵なものは、時代を超えても残るけど、
あの時代、あの場所で描いたことに価値があり、
今ではもう担い手がいないのが吉田まゆみ先生」と話していました。
というわけで、前置きが死ぬほど長くなりましたが、
ことあるごとに吉田先生の消息をググってきた私が、
とうとう、すんばらしい有力情報をつかみました!!
【1】なんとお嬢様は
イラストレーターとして活動中
その日はまたまたなんとなーくwikiを見ていたのですが、
ひょんなことで、お嬢さんが「ヨシダナツミ」さんというイラストレーターということを知り、
早速調べてみたところ、Twitterにいらっしゃいました。
ご本人も「どこか懐かしいイラストを描いています」とおっしゃっていましたが、
こんな感じ。
か、カワイイ!
好き!!
お母さんの画風にも似たところがあったり、でも今風だったり、
私はイラストのことは全くわかりませんが、めちゃくちゃ気に入ってしまいました。
ある日の彼女のTwitterは、お母様の話題だったのですが、
「母は吉田まゆみという漫画家で」とさらっと書かれていて、
Twitter民は大騒ぎ。
「え! あの吉田まゆみ先生がお母様なんて!」
「わ、泣きそう、マンガ全部持ってます…」なんてのが続々投稿。
それに対して、
「知ってくださってるんですね、ありがとうございます」とか
「母もマンガではないですが、今も絵を描いています」
とひとつひとつ丁寧にお返事をされていて、ああーなんかいいなと思いました。
私たちの世代から見たら、少女漫画の神様のような方だけど、
短い間にたくさんの作品を出されていたので、
少し時代がずれると、ふーんくらいの印象なのかもしれません。
大昔、百恵ちゃんの次男さんがHEY!HEY!HEY!にバンドで出演し、
バンドメンバーが浜ちゃんに、
「ほんじゃお前百恵ちゃんに会ったことあるんか」と訊かれ、
「はい、よく遊びに行っているんで」と答えると、
「なんて呼ぶんや!」
ときかれ、
「……三浦のおばちゃん」
と答えてどつかれていましたが、そんな感覚もしれません。
でも、ある世代にとっては神様のような存在。
それゆえに、お子さんは「あの誰々さんの子ども」って驚かれることもある。
もちろん、都合がよかったり、周りの人にはかわいがってもらえるけれど、
同じ業界だったりすると、つい比べられたり、不幸な結果になることもある。
そんな中、「母が描いていることを知って欲しくて」
とシンプルに投稿されているナツミさんのことを、私は応援したくなりました。
【2】先生は、マトリョーシカに
こんな素敵なイラストを!
そして先生の現在ですが、
ナツミさんによれば先生はとてもお元気とのことで、
wikiで見たところ、67歳。まだまだお若いですね。
ナツミさんによれば、マンガは描いていないとのことですが、
今はマトリョーシカにイラストを描いていらっしゃるようです。
よかった。
先生は今も芸能人が大好きなミーハーな方だった!!
チーム昭和なら誰が描かれているかおわかりですが、
左から松田優作さん、ショーケン、ヒデキ、キヨシロー。
「夜空のオムコウ」って言っちゃうあたりもいい。
先生はよく単行本の巻末のオマケとして、芸能人の似顔絵を描かれていましたが、
その時の画風と変わっていなくてとても嬉しかったです。
きっと先生は当時から、すごく考えて考えて作品を作られていたと思いますが、
読み手としては、頭が疲れた時に読むと、ふっと楽になれた。
あの時代という特殊な背景もあったけれど、もっと軽くてもいいんじゃない?と思えた。
女子校なんか行かずに絶対公立高校に行き、青春するんだわ! と思ったのも先生の影響。
「彼氏がバカじゃ話にならん」と、それなりの高校に行けるよう勉強もしたし。
そのお陰か、私の出身校はまあまあの進学校でありながら
「みん校」では「青春するならぴったり」と書かれています(苦笑)
先生の新作マンガを読みたいな…とは思うけれど、
キラキラした感覚は、ページを読めばすぐに取り戻せる。
「ずっとドキドキできる間は青春」と誰かが言っていましたが、
先生の作品が手元にある限り、私はずっと青春を過ごすことができるんだろうな。
ちなみに、ヨシダナツミさん、定期的に展覧会(っていうのかな?)されているみたいです。
詳細は彼女のXにて!
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