~ 昔の炎上ネタは「政治の話」と「野球の話」~
父が教師かつ雑学大好きな人なので、
小さい頃から、わが家には本がたくさんありました。
一番インパクトがあったのは「ウンチによる健康診断」と「パーティーの本」。
前者は人の排泄物のすごさを教えてくれ、
後者は子供心ながらに「お父さんいつパーティすんだろ?」と思った記憶。
父の大量の本の中には、人付き合いの本も含まれており、
小さい頃から、なんとなく眺めたりしていました。
その本の中には「初対面の人と気まずくならない術」
なものがあり、話に困らないためには「天気の話題」が鉄板。
逆に絶対NGなのは「政治の話」と「野球の話」でした。
政治の話はともかく、野球の話はいかにも昭和ですよね。
野球の延長が放映されなければお父さんが怒り、
延長によりアニメが中止になれば子どもが怒る。
今はそんなチャンネル争いすら懐かしいです。
で、今回の話題。
平成から令和になり、人とのコミュニケーションはSNSも多く、
その中で話題にすると、炎上しやすいネタを3つ。
具体的には「コロナ」「学歴」「国」です。
ひとつずつ書いていきます。
~ネタ① やはり外せない、コロナ関連~
具体的にはワクチンやマスクについてどう思うか?です。
ワクチンダメ派は「身体に異物を入れる」というソフトな理由から、
医療関係の企業と政府との癒着やら、
ワクチンの中に、人を従えたり命を奪う成分が入っているなどいろいろ。
マスクに関しても「ウイルスは透過するのでやっても無理」
という人もいるし、マスク警察までいます。
「じゃああなたはどう思うか」と言われるかもしれないので、
一応私の意見。
ワクチンが異物というのは理解していますが、
私の場合、遡ることインフルエンザワクチン、
30年間の中で、接種しなかった年に限って罹患・悪化したため、
「自分はワクチンを打つ人間だ」として打っています。
あとは、ライブではワクチン接種者じゃないと入場できなかったから。
私の場合、ライブに行けない=心の死になるので、
ワクチン打つくらい、どってことない、ということで打ちました。
マスクは、割と外しがちですが、
もともと喉が弱く、マスクを必ず着用するようになってから、
喉を痛める(そして風邪を引く)ことがなくなったため、
今後も冬場は付けようと思います。
ということで本題。
この問題は本当に人それぞれで、どちらが正解かわからず、
ただひとつ言えるのは、
「わからない」が正解だと思っています。
なので、私は特にどちらも主張をしてはいませんが、
「ワクチンがどれだけ危険が知っているの!」
と熱く語ってくる人とは、距離を置いていますし、
「絶対マスク外しちゃだめ! 東京なんて行ったならしばらく近寄らないで」
と言ってくる人のことも、距離をおいています。
要は、「極端に寄る発言」が炎上を生むんです。
「こちらが絶対」「あっちを選ぶのはバカ」
と決めつけ、自分が優位に立つ言動になるからです。
もはや、ワクチンに限らずですが、「0か100」に寄るのは危険。
どんなことを語っていても、文章から嫌なオーラが出てしまうので、
特にワクチンのことは慎重になる必要があるでしょう。
~ネタ② 学校・学歴・学閥に関すること~
「あんな優秀な学校を出ているのに、信じられない行動を取る」
「こんなことを言うなんて、●●大学しか出ていないから」
こう言われて喜ぶ人はいないでしょう。
例えば偏差値60の大学の場合、
「すごく勉強して入ったんだな」と思う人と
「なーんだ滑り止めか」と思う人がいます。
これは自分が基準になるので、仕方がありません。
でも頑張って入っている大学に対して、
バカにされて、いい気持ちになる人はいない。
もしかすると、あなたの大切な人やその親戚の人が、
その学校を出ているかも知れない。
たった一文で、大切な出会いを無くしてしまうかも知れない。
これは明らかに「不利」です。
例えば日本一のマンモス校、日大。
これまでに120万人も卒業生がいます。
うっかり日大の悪口を言ったところ、
相手が日大出身だったという確率は、日本では一番高いでしょう。
以前、娘の友達のお母さんと話していた時、
上級思考が強い彼女は、
「うちはお姉ちゃんがバカなの。
受験したのに▲▲中学しか入れなくて(私から見たら優秀)」
「まあ適当に勉強してりゃ、●●高校くらい入れるでしょ」と言いました。
その●●高校は、私の出身校。
もちろん彼女はそんなことは知りません。
確かに毎年東大にガンガン入るような高校ではないですが、
私は頑張って入ったし、友達もみんないい子ばかり。
それ以来、彼女にはいろいろ話すことを辞めました。
私が目くじら立てすぎなのかもしれませんが、
信用できないなと感じた出来事です。
~③ 国に関すること~
これは本当に避けたい話題。
まあ、これまでの日本との関係性から、
その国自体を好きじゃなかったり、
たまたま周りにいた外国人の影響で、
「その国だけは許さん!」となる場合は多いでしょう。
でも、やはりこちらも誤解を生むと思います。
もちろん、私もいろいろな経験から
特定の国を好きになれないこともあります。
ごく親しい人や家族には、その気持ちを話したりします。
でも公の場で言って、いいことはひとつもありません。
実は、コロナが始まったころ、私は中国の人が許せませんでした。
それは、春節の時、日本に旅行にきた中国の人が
「中国では出歩けないけれど、日本なら出歩けるから」
と言ったのをテレビで見てしまったのです。
私は悔しくて涙が出ました。
きっとコロナという見えない敵に不安になっていたのでしょう。
それをメンターさんに話したところ、
「それは、本当にたまたまテレビで見た人が言っただけで、
中国の人が全員悪い訳ではない。
日本人だって、いい人と悪い人がいるように、
外国にもいい人と悪い人がいるじゃない?」と。
不安にかられすぎて、大切なことを忘れていたんですね。
こういうことを考えると、明らかに特定を伴う悪口というのは、
その人自身の不安定さから来るケースが多いです。
何かしら、不満だったり、自分の中のコンプレックスを、
それに投影する形とでも言いましょうか。
基本的に私は悪口は好きで(笑)、毒がないのはつまらない、
とすら思っています。
でも、以上の3つは、どう自分が弁解しようとも、
公の場で言って、得することはひとつもありません。
うまくウイットが飛んだ文章が書けるなら、
もしくは、社会的立場があり、ファンがたくさんいる、
という自覚がある方なら、
「もの申す」という形で書いてみてもいいかもしれませんね。