株式の勉強をしはじめた、数字にはめちゃくちゃ弱くて、円高ドル安も怪しい増田です。
その1はコチラから。
今日はわからなかったことの質問から。
それが、「信託銀行」と「普通の銀行」の違い。
こんな簡単な、わかる人には「は?そんなこと今更」っていうのにも答えてもらえるのが、
個人コンサルしかもタカさんのいいところ。
質問の後はタカさんから
「今日はいよいよ貸借対照表と損益計算表ですよ~」と言われて、
「ぎゃあああああ嫌だ!!!」と即答する私。
でもタカさんは、ちゃーんとわかりやすくかみ砕いてくれました。
ということで、今日は2回目のレポ。
1,貸借対照表と損益計算書は、健康診断と似ている
前のブログにも書きましたが、父が昔から株をやっていたのと仕事の関係から
「簿記3級くらいは取りなさい」と言われていた私。
でも私は教科書1ページ目から白目。
あれ、教科書の作り方が悪いんですよね。
相変わらず白目ってる私に、タカさんは
まず貸借対照表・損益計算書の違いについて話してくださいました。
「健康診断にたとえてみましょう。
貸借対照表は、健康診断の結果と思ってください。
健康診断した日が、10月10日だとしたら、10月10日の健康状態がわかりますよね」
うん、とってもよくわかる。
「そして損益計算書は、何を食べてどう運動したかというものです。
でもある一定期間なので、先程の10月10日の健康診断書とは異なるということ」
うっ…めちゃくちゃわかりやすい…
学校でもこう教えてくれればいいのにね。
そこから、貸借対照表の説明にうつってもらったので、ものすごーく、理解ができました。
まずは「大元」を「わかりやすい例え」で伝えるって大事ですよね。
そこから貸借対照表について説明。
2,会社が育つとともに変化する「貸借対照表」
貸借対照表は、会社が育っていくたびに変わっていきます。
そこでタカさんは、会社が育っていく様子を、
創業
↓
工場建設
↓
工場建設による利益の発生
↓
借り入れを行い、工場を拡大
↓
工場を拡大したことで、利益が伸びる
という順番で会社が成長すると「貸借対照表」はどうなるか、図で説明してくださいました。
先程、10月10日の健康診断書、と例えましたが、
貸借対照表は「その日の健康診断の結果」を書いているので、
その年によってどう経営したかによって、全て変わってくるということですね。
…ということすら知りませんでした。
また、私は資本金がどんどん増えていく会社=儲かっていると考えていましたが、
単に現金を必要以上に持ちている会社は、将来利益を生み出す(自社への〉投資が、
もしかしたらできていないかもしれない、という側面も教えてもらいました。
物事は多面的にみないとわからないということですね。
3,今話題の「売掛金」についても解説!
引用元:https://hal-tanteisya.com/column/detail/355
貸借対照表にはいろいろな科目がありますが…
私が注目したのは「売掛金」
「タカさん、これってホストのアレですよね~」
とぶっこむ私に対して、「う~ん、まさかホストに例えるとは」と少々困り顔の先生。
いわゆる「つけ」で販売するものなので、回収できなければ大変にことになる。
「売掛金」はお客さんから現金が入ってこない限り消えないので、
中にはごく稀に、そのお金を自分の持ち金(ポケットマネー)で補填し、
売掛金がないことにする会社もあるそう。
このように架空の売り上げをして、
「うち予算達成して利益も伸びてますアピール」をしたところで、
売掛金が増えていれば、実際は儲かっていないのと同じ。
こういうことは、有価証券報告書を見ればわかることで、
本当にそのお金が回収できるかわからない場合、
投資対象から外すことも、私たち株主(予定)にとっては大事だそうです。
健康診断を、10月10日に見た時、その1枚だけで、「私は健康」「私は不健康」と判断はできません。
例えば去年、あるいはもっと前と比較することも大事ですし、
標準体重が、その人にとっての目安になるわけでもありません。
人によっては「この数値に抑えないと命が危ない」という目安があり、体質にあった対策が必要。
これは、そのまま貸借対照表におきかえることができるので、
その日だけを見るのではなく「推移」を見ることが必要、ということも教わりました。
4,損益計算表を、ココイチになぞらえて考える
お次は「損益計算表」
損益計算書はタカさんによれば「家計簿とちょっと似ている」
そうですが、名古屋が誇るCoco壱になぞらえて科目を説明してくださいました。
お腹すくなあ……
まず、売り上げ高はその通りカレー一皿の値段。
そこからどんどん引かれていきます。
まずは売り上げ原価。
これはカレーに例えるなら材料で、お肉やお野菜、お米の料金になります。
次に引かれるのが、販売費。
お店を継続するには家賃がいります。そして電気代やガス代も。
さらに、スタッフさんの人件費もいります。
次が、営業外損益。
「損益」とありますが、収入になる場合もあります。
例えばココイチの場合なら、広い駐車場を一部、隣のワークマンに貸していたとすると、
ワークマンが駐車場代を払ってくれます。
これはカレーには全く関係ない収益になるので「営業外損益」になります。
次は特別損益。
こちらを「損」の部分で例えるなら、大きな台風で窓ガラスが割れた! とか、
急に食器乾燥機壊れた! みたいに、突発的にお金が必要になること。
「益」で考えるとすれば、
ワークマンから「女性客増えているから、駐車場分土地を売ってちょ」みたいに頼まれた場合。
つまりは、継続しない「特別」なものを指します。
利益を得るということは、本当に大変なことです。
その上、上場するということも、本当に大変だなと痛感。
さて、ここで注目したいのが「ブランド力」。
例えば「革製のバッグ」は、UNIQLOもヴィトンも「革製のバッグ」という点では同じです。
しかしどういうデザインなのか、どう加工をするか、
「LV」のブランドロゴがあるかないかで、前者は5,000円、後者は20万円になりますよね。
つまり、ブランド力があるところは、売り上げ利益が高く、
逆に薄利多売の場合や、どこで買っても同じ商品が得られる場合、売り上げ利益は低くなります。
また、「営業利益」に関しては、「広告宣伝費」がカギになります。
私は高校の生物で「口紅を作る」という実験があったのですが、口紅の原価は驚くほど安く(確か3円とか)
先生が「これに素敵なパッケージがついて、
キレイなタレントさんが宣伝するから、口紅は3000円になるのよ」
とおっしゃっていたのですが、まさにその通り。
だからといって「原価10円だから安い」と買うのではなく、
人はそこに「持っている価値」というのを見出しますよね。
先程のブランドイメージとも同じだと思いますが、「これを購入したことで、私たちは何を得ることができるか」
という価値観も、株価と繋がっているのが驚きでした。
5,初耳!「有価証券報告書」
はい、初耳でしたよ。有価証券報告書。
これは、主要な経営指標の推移や、会社の沿革、会社の方針やリスクなどが書いてあるもの。
上場会社には年四回提出する義務があるとんことで、これを聞いただけで
「うう…経理の方々お疲れ様です」と思わずつぶやいてしまった数字に極弱な私。
で、タカさんに、
「これ、経理の人が『もうやっとれん!』って急に会社辞めたらどうなるの?」と質問。
すると、会社は大ピンチ。残された人たちは泣いちゃうそう。
知識がないと作れないので、適当なものを提出した際には、監査法人、公認会計士が判を押さず大変なことに。
こうやって「縁の下の力持ち」をになっている人が、会社を作っていることも、株式の勉強をしているとわかります。
たぶん、それがタカさんの方針だからなんでしょうね。
で、この有価証券報告書なんですが、なんとネットで見られるということにも驚き。
え、そんなの公開しちゃっていいの?
自分の会社の会計をおおっぴらに?
中には、「有価証券報告書」の専門サイトだけでなく、企業がIR情報に載せている場合も。
まだまだ素人ですが、そういう情報を載せてくれていると「この会社、信用できるかも」と感じます。
企業のブランディングは、こういうところにも出るのかも。
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さて、今日は主に「貸借対照表」「損益計算書」のお話でしたが、
正直、タカさんの講座に出るまでは、「トレーダーと株主の違い」というのがわかってなかった私。
タカさんは「儲かるから買うとか、何の会社か知らないのに株を買ってはいけない」と毎回おっしゃいます。
「数字だけ見るのではない」ということも言われます。
先程のホストの例ではないですが、売り上げや利益は、いくらでも作れるので「疑ってかかれ」は鉄則。
細かい数字の裏に、会社のメッセージは必ず隠れているそう。
それを読み解くと、たぶん四季報を読むのも、ぐっと楽しくなるんだろうな。
また、今回も「会社を見るのか、数字を見るのか」と言われていました。
株式の勉強では、紛れもなく前者。
やはり、株式を考えることは、会社や社会を考えることだなと改めて感じました。
今日は数字で頭がぼーっとなった上、仕事をためてしまったため、宿題ができないまま明日の3回目を迎えます。
最後に「これ、全部理解できる人いますか?」とたずねたら、
「1回で全部できるという方は、まずいませんね」とのことで、少々安堵。
でもこうやって何かに書き記すだけでも、復習になっていると信じ、第三回に続きます!
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