どんな文章でも、ついつい添削しがちなのが私の悪い癖。
今晩、わが家の夕飯はラーメンだったんですが、
その作り方の説明がわかりづらくてわかりづらくて。
だって残念でしたよ。名古屋が誇るラーメン屋「萬珍軒」さんの卵ラーメンなんだから。
今回は、この写真真ん中にある卵ラーメンです。
難しいとはわかっていても、最大限に似せたいじゃーないですか。
ま、私の読解力がイマイチかもしれないので、まずはそのまま載せます。
1/Mサイズの卵2個をラーメン丼に入れてよくかきまぜておきます。
2/添付の油をかき混ぜた卵とよく混ぜ合わせてください。(油は卵と混ぜる前に袋のまま少し温めて液状にしておきます)
3/小鍋に300ccのお湯と添付のスープを入れてぐつぐつと一煮立ちさせておいてください
4/麵は別の大きめの湯で1分~1分半茹でます。
5/麵がゆであがる前にひと煮立ちさせているスープを2の丼に熱々の状態で入れ、少し混ぜます
6/5の丼にゆであがった麵を入れてできあがりです。
はい、一読して理解できた方はいらっしゃるでしょうか。
その方は天才ですね。
私は3回読んでもわかりませんでした。
【句読点(「、」)を付けただけでこれだけ変わる!】
この文章はまず「目がすべる」というのが問題。
一箇所だけ読点がついてますが、圧倒的に足りない!
具体的には2と5がわかりづらい!
2/添付の油をかき混ぜた卵とよく混ぜ合わせてください。(油は卵と混ぜる前に袋のまま少し温めて液状にしておきます)
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2/添付の油を、かき混ぜた卵とよく混ぜ合わせてください。(油は、卵と混ぜる前に、袋のまま少し温めて液状にしておきます)
5/麺がゆであがる前にひと煮立ちさせているスープを2の丼に熱々の状態で入れ、少し混ぜます
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5/麺がゆであがる前に、ひと煮立ちさせているスープを2の丼に熱々の状態で入れ、少し混ぜます
これだけでも、幾分わかりやすくなったのではないでしょうか。
このラーメンはいわゆる別鍋が多く、調味の袋自体は2つなのに、ものすごく煩雑な工程を経ているように感じさせます。
【時間軸が謎すぎるので、工程別に書き直してみた!】
少し直しましたが、これだけではやはりわからない。
ということで、全部直してこんな感じに。
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1/卵2つを常温に戻します。常温になったら丼に入れてかき混ぜ、さらに添付の油を加えて混ぜておきます。
2/小さい鍋に水とスープを入れ、煮立たせておきます。
3/大きい鍋に湯を沸かし、麺を1分~1分半茹でます。
4/麺が茹であがる前に、2のスープを1の丼に入れて混ぜ、麺が茹で上がったら丼に加えます。
書いてみたら、工程も3つになり、スッキリしたと思います。
料理のレシピは時間軸が難しくて、「その間に」とか「直後に」と書かざるを得ないことがあり、
今回は「麺が茹で上がる前に」なんていうところがあるので「おい早く言ってくれよ!」な状態も。
まあ私は実際作ったので、工程がわかった上で書いているからかもしれませんが、
萬珍軒のラーメンはホント美味しいので、もっと美味しく作れるように書いて欲しい!
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