私はプロフィールや挨拶文を書く仕事が多いので、最近は
「コツを教えて欲しい」
「どういうところに気をつけるの?」
「どうして私、書けないんだろう…」
という相談を受けることがよくあります。
そして、今月はなんと、それをお伝えする講習会を3件も依頼していただき、
その場や受講する方、それぞれに合うレジュメを考えています。
ただ、ベースは変わりません。
それが、
- 客観的視点を持つ
- ストーリー性を持たせる
の2つ。
これはプロフィールや挨拶文を書く上で、とても大切なものです。
それぞれ詳しくご説明します。
1.自分の仕事を「客観的」に見てみる
のっけから、自分の話で恐縮なのですが、私は「プロフィール」ということに特化する前、
プロフィールの講座で学び、「自身のプロフィールを書く」という課題を行いました。
その時点で1,000人以上は取材してきましたし、
「実績もあるし書けるだろう」なんて軽く考えていたら、これがまあ全く書けない!
結局…
半年もかかってしまいました(苦笑)
だから今これを読んでいる皆さん、もし書けなくても決して落ち込まないでください!
文章が得意で書きたくて仕事にしてきた人すら、書けないんですから。
その理由は、ずばり、「自分のことを客観的に見てないから」。
- 自分に頼むとどんないいことがあるか
- 自分のお客さんは、何を求めて声をかけてくれるか
- 自分に頼んだ結果、どんな未来が描けるか
この3つを、プロフィールや挨拶文で発信できていますか?
講座でもよく言いますが、誰でも自分を客観視できないので、
「これもできる、あれもできる、それにあれは頑張ってきた!」
と、ついつい主観的になっちゃうんです。
正直…仕事をしている人は、みんな頑張っているんですね。
知りたいのは、頑張った結果、何を得て何を提供できるか。
それをしっかりと伝えることを心がけましょう。
そして、逆に「私なんてそんなたいしたことできなくて…」
とおっしゃる方もあります。
控え目な日本人には多い傾向かもしれませんね。
でも、あなたの
・こんなことは誰でも知っている
・当たり前のことだから特筆しても仕方ない
は、誰かの
「え!初めて聞いた!」「そんなこと知ってるなんてすごい」
なんですよね。
あなたの当たり前は、誰かの特別。
サイトを見るのは一般の方です。
試しに、仕事の話を幼なじみやプライベートなお友達、
ご兄弟やご家族に話してみてください。
きっと「何その言葉?」「え、それってどういうこと?」という質問が来るはずです。
それが、あなたのお客様の知りたいことや疑問に思うことです。
客観視はプロフィールを書く上でとても大切ですが、
講座をした直後でも、やっぱり忘れちゃう人は多いです。
それだけ、難しいということですね。
もし難しいようなら、お友達に聞いてみたり、
私のようなライターや、それこそSNSで「私にどんなことをしてほしいですか?」
なんて聞くのもいいかもしれませんね。
2.ストーリー性をもたせること
2つ目が、ストーリー性を持たせることです。
もはや「何を買う」ではなく「誰から買う」という言葉は常識ですが、
ここに必須なのがストーリー性。
世界に唯一無二のサービスや、超有名な会社なら別ですが、
人は「そこに至った経緯」を知りたいものです。
経営者さんであれば「簡単な自伝」
会社なら「創業ストーリー」でしょうか。
なぜなら、そこには「その方のお人なり」「その仕事の特徴」が表われるから。
かなり昔の話で恐縮ですが、2018年の冬季オリンピック。
カーリングの選手たちの「もぐもぐタイム」、ご存知ですよね?
「オリンピックでもぐもぐ?」と、きっと誰もが思ったでしょうが、
もぐもぐタイムの理由や、それにまつわるストーリーを知るとどう感じるでしょうか?
例えば…
カーリングという競技はご存知のとおり、氷上で行う競技です。
陸上とは違い、見た目には「汗をかかないから楽」というイメージがあるかも知れません。
しかし、リンクの上は想像以上に冷え、気温が低いからこそ体温を維持するのが難しいのです。
もし低体温になってしまうと、競技はおろか、時には命まで危ぶまれるといっても過言ではありません。
だからこそ、もぐもぐタイムは必要なんです。
もぐもぐタイムで適正な糖分を取ることで、選手たちの体力・体温は維持され、
長時間の試合や、集中力を保つことが可能になるのです。
カーリングは見た目よりも、はるかに厳しい競技ということがいえます。
また、リーダーを務める本橋さんは、知ってのとおり元は選手。
カーリングを世の中に広めた立役者といってもいいかもしれません。
その本橋さんは今回、後輩のサポートに専念したいからと、今回は裏方にまわっています。
今日出場している選手たちは、全員本橋さんが全国を訪ね、スカウトしてきました。
そんな選手たちのために、毎日、彼女たちの体調や心の具合、また体型や好みも見極めながら、
「もぐもぐタイム」に必要なメニューを決めているそうです。
こんなふうに説明があったとしたら、どう感じますか?
「カーリングってハードな競技なんだ!」
「本橋さんかっこいい! 彼女の作ったチームを応援したい!」
「あの選手の食べてるスイーツ、なんだか美味しそう」
なんて、いろいろな方向に気持ちが動きます。
会社のサイトも同じです。
- あなたの仕事に対する思い
- この商品はどんな背景で完成に至ったか
- この業界で最も大切なことかは何か
- 私の技術を困っている人に役立ててほしい
こういったことを発信することで、
「自分もこの経営者さんと同じ思いを持っている!」
「こんなふうに働いている人と仕事をしたい」
と感じてもらえ、結果的にファンを増やすことに繋がるのです。
まとめ
今回は企業サイトで発信したいことについて
- 客観的視点を持つ
- ストーリー性を作る
現在、30分無料相談行っております。