今日は昨日の続き。
プロが添削すると文章がどのように変わるか? という例として
「ふわっとした文章を、具体的にする」という事例を紹介しました。
プロの手が入る文章、ビフォーアフターでどこまで違うの? ~その1~
今日は、同じ文章で書いていただいた中で、
「話し言葉を、丁寧な文章にする」という例を挙げます。
◆同じお題でも、着目点が違うと
全く違う文章になる
今回も、条件は「下のお題でブログを書く」です。
・気になるカフェへ行った
・場所は川沿い
・仕事や気になることと結びつける
という3つ。
「一緒に行った人」や「何を食べたか」などは自由で、
その人らしさを出すために、「仕事や気になることと結びつける」というのがポイント。
ある受講生さんはこんなふうに書いてくださいました。
彼女が注目したのは「スタッフ」さん。
店員さんが吉沢亮似のイケメンで
テンション爆上がりでした。
イケメンに笑顔でサーブしてもらうって
最高に幸せですよね
生きててよかったって思います
甘いものとイケメンの笑顔のおかげで、
明日の仕事、私も笑顔で頑張れそうです
イケメンsave the world
いかがでしょうか?
昨日の受講生さんが「美しくまとまっているけれど、印象に欠ける」
という文章だったのに対し、彼女の文章は焦点が定まっています。
とはいえ、単なるつぶやきであればOK、ということもいえます。
◆語りかけ、共感してもらいつつ、
必要な情報を丁寧に伝えよう
彼女はとても明るくて、文章どおりイケメンが大好き。
それは存分に伝わってきます。
とはいえ、文章全体が少し短いのと、唐突に始まりすぎて状況がつかみづらい。
加えて、彼女は学校など公的な仕事もたまにあるので、
「ご父兄の方が見たらどう思うか?」という疑問を投げかけました。
そこで変更したのがこの文章です。
今日は前から気になっていた、近所のカフェへ。
ふと見ると、店員さんが吉沢亮似のイケメン!
皆さん吉沢亮さん、好きですか?
私は最近気になっている俳優さんの1人で、
知らず知らずの間に、心臓がバクバクしていました。
イケメンに笑顔でサーブしてもらうって
最高に幸せですよね~
皆さんもそう思いませんか?
甘いものと素敵な男性がいると、
女性はがんばれます。
明日は仕事ですが、私も笑顔で頑張れそうです
そんな私の信条は「イケメンsave the world」(^^)
いかがでしょうか?
まだ少しくだけている印象はありますが、
彼女のお人柄と、イケメン好きなところが伝わると同時に、
これくらいのくだけ方であれば、お母様方に「うんうん私も吉沢亮好き」
なんて思ってもらえ、親しみを感じてもらえるかもしれません。
◆まとめ
自分の文章に冷静な視野を入れよう
このように、切り取り方ひとつで、ブログは全く違うものになり、
躍動感を持って伝えるには、やはり「あなたの感じた気持ちそのまま」
を発信することが必要です。
「ブログにお役立ち記事を書かなくては!」とつい力が入り、
結果、頭でっかちで書けなくなる…そんなパターンは多々あり、
実は私も、その一人でした。
でもそれでは本末転倒。
少なくとも、自社ブログで100本はためないと、Googleちゃんにも褒めてもらえないので、
内容は具体的かつ「へえそうなんだ」くらいの情報は入れたいもの。
昨日であれば
・デザイナーや同業者のお悩みあるある
・名古屋のモーニングってすごいよ情報
今日であれば
・とにかくイケメンが好きという熱量を伝える
・かつ「仕事ちゃんとしてくれそう」という印象を与える
こういうのを、さらっと入れられるとブログはサクサク楽しく書けるようになります。
これは訓練しかありません。
客観的に見てもらって、コツコツ直してコツをつかむ! ダジャレではない!
もし「こんな添削を体験してみたい」という方は、
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