以前、「ブログが書けない時にやりたいこと5つ・初級編」をお伝えしましたが、今日は中級・上級編。
「あなたがブログ(というか文章)を書けない理由はどこにあるか?」を分析していきます。
私が初めて会う方に必ず言われること。
「昔から文章を書くのが得意だったんでしょうね~」「国語の成績が良かったんでしょうね」など。
そして次に言われることが「私、文章書くの苦手で…」「どうやったら上手く書けるの?」。
いやはや、誰もが納得して、すぐに買いたくなるような文章が書ける方法があれば、私が知りたい!
それほど、文章というのは難しいですし、奥深いです。
「文章書くのが苦手で~」という言葉は大変幅広く、ついひと言でくくってしまいますが、皆さん「なぜ?」というところまでたどり着きません。
「なぜ自分は文章が苦手なんだろう?」ということを掘り下げて考えることなんて、日常ではないですもんね。
というわけで、その背景にあるものをお伝えした上で、3つの理由とその対処法についてお伝えします。
大前提:「苦手なんです」と言えるならまずOK!
「え?」と思われるでしょうが、これはとても大事。
これを言っちゃおしまいなんですが、「苦手」と自分で言っている方は、気のせいという場合が大半。
なぜなら、現在、私たちの今おかれている環境で、メールやLINEを一切しない方はいないからです!
文章を打たないと、もうコミュニケーションは不可能な時代。
メールが一般的になった90年代後半から、文章を書く(打つ)機会は格段に増えていますし、会社では一人一台パソコンが持てるようになるばかりか、家にもありますよね。
何より、SNSの存在が大きい!
これを読んでいらっしゃる方は、きっと何かしらのSNSをやっているはず。
だからこそ、ここにたどり着いてくださいました。
つまり、ビジネスでもプライベートでも、とにかく文章を書いているわけで、昔のように「受験が終わったら、手紙を書かない限り文章を書く機会がない」というわけではないんです。
ですから、まずは「機会は増えているから、下手なはずはない」と自覚してみましょう。
その上で、「文章が苦手」という気持ちがあれば大丈夫。
必ず改善できます。
私が普段SNSで「わ、この人何言ってるかわからない」という方は、たいてい、自分の文章に自信があるか、もしくは、自分が意味不明な文章を書いていることを自覚できていない方。
「私文章が苦手で…」と告白してくださる方は、大半全くそんなことはありません。
むしろ上手なので「私も何を教えたらいいのかしらん」と悩んだり、
「あなたじゃなくてあの人が来て欲しいんだけどなあ」と思ったりします(苦笑)。
まずは今の環境、そして自覚があることは「上手くなる一歩」だと自信を持ってください。
1.何を書いていいのかわからない
こういう方は、たぶん文章を書くことは苦手じゃないはず。
「相手が何を望んでいるのか」がわからないだけなんです。
実際私のお客様で、ブログが書けない人は「みんなが何を知りたいのかがわからない」と言われます。
そこで私が取材して「これはどういうこと?」「このメニューはどういう流れになっているの?」と聞くと、
「あ、それはね~」とスラスラとお話しをはじめます。
自分にとっては当たり前すぎて、まさか相手がそんなことを知りたいなんて、思い付かないんでしょうね。
こういう時はお友達に「私みたいな仕事、どういうところがわからない?」って聞いてみましょう。
同時に、具体性を持たせることもオススメです。
例えば子育てに関する仕事をしているなら、対象となる子どもの性別・年齢・どんな悩みに答えられるか・ご自身はどんなことで悩んできたのか・自分は子どもはいるのか・その悩みは当時と共通しているのか・いないならそれでもなぜできるのかその理由……
掘り下げると山ほど出てきます。
もし「お客さんが何を知りたいのかわからない」というお悩みがある場合は、数ヶ月私がサポートして質問を投げかけ、その答えを拾い出して文章化するメニューもありますので、お気軽にご相談ください。
2.短い文章しか書けない
こういう場合は、単に文章に慣れていない方が多いと思います。
起承転結・序破急といった「文章の構成」ということがわかっていない場合が多いので、
まずは「こういう文章なら読みやすい」という文章を見付けるところから始めましょう。
その上で、とても地味な作業ですが、そのブログを写してみましょう。
そして、どの部分が導入で、どの部分が本題で、どの部分が結論になっているのか。
うまい方の文章には、必ずこの3つの要素が含まれ「読んでためになった」という部分が必ずあります。
とても地味で地道な作業ですが、コツコツと続けることで何かが見えてきます。
ちなみに私もたまにやっています。
3.文章が長くなる・削れない
こちらは、前述の「短い」に比べるとかなり高等なお悩みだといえるでしょう。
たくさん言いたいことがあるけれど、削れないのは、実はライターになったばかりの人が一番最初に悩むこと!
対応としては、
・取捨選択する
・言い換える
・思い切って省く
の3つのやり方があります。
これも短くする場合と一緒で、コツコツやるしかありません。
文章を書くのが好きで、ライターになった人ですら何年もかかります。
でもこれができるようになると、格段に文章を書くのは楽しくなります。
ちなみに、私は編集長に「ねえ、この文章の中で一番言いたいことって何?」と聞かれ「ここです」と答えたところ「じゃあ、そこを全部切って」と言われたことがあります。
こういう逆の回答もあるので、頭の片隅においておいてください。
4.話せるけれど、書けない
これもお悩みの多いパターン。
「話せるけど書けない」です。
実は私はこの逆です。
書けるけれど話せません。
私から見ると、書くのは「書き直す」ことで直せますが、話すことはやり直しがきかないから恐い!
「あ、今言ったのは違って…本当はこうで、あ、それでもなくて~」と話す人がいたら怪しいですよね(笑)
文章なら直せるけれど、言葉は一度出てしまったら直せない。
そんな中、自分の言葉を人に伝える能力があり、納得させられる人というのはズバリ!
「頭の回転がとても早い人」
ということができます。
そういう方は、話すことに徹していただき、時間のかかる「文章を書く」という作業は、人に任せてしまった方が楽だと思います。
決して営業ではありません!
お話でコミュニケ-ションを取ることが得意なので、営業も恐らく上手いはず。
話して伝えることや、ご自身が本来宛てる作業に時間を使い、時間がかかってしまって面倒な「文章作成」はライターに丸投げしてしまいましょう。
実際、話すのが上手い人がきちっとした文章を書いた場合に「うん?」と疑問に思うことがあります。
ついつい話し言葉で書いてしまう上で、その方独特の間や声色が乗らないため、きつく伝わったり、ふざけて伝わっちゃう恐れがあるんですよね。
これはとてももったいない。
ちょっとしたつぶやきならいいのですが、営業用の何かを書く場合(長いブログ、コラムなど)はプロに任せた方が無難です。
5.残念ながら、もともと読解力がない
自分の文章を客観視して「何が言いたいかわからない」ということが言えるのであれば、上記4つの中から自分に合うやり方で対処すればいいと思うのですが、それすらわからない場合は、読解力がない場合があります。
これは…個人の読書歴が大きく関わるので、正直すぐに文章力をつけるのは難しいです。
もうあきらめて丸投げするか、プロに厳しく教わるか
もし「克服したい、上手くなりたい」という気持ちがあるなら、中学生でも読める本から読むことをオススメします。
例えば、「新潮文庫の100冊」などは、昔から毎年出ていますが、読みやすいものが揃っています。
できれば薄いもの、そして漢字の少ないものから挑戦して、まずは「読書」をしてみましょう。
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以上、5つのパターンがありましたが、対処法はいろいろありますし、よろしければご相談ください。
特に「文章が削れない」という少し高度なお悩みがある方は、10/14から始まる、弊社の「文章寺子屋」にて猛特訓いたしますので、ご希望の方は、ぜひご一報くださいませ。