「ワンピース」の有名な台詞。
「海賊王に、俺はなる!」
がもし、
「俺は海賊王になる!」
だとしたら…こんなにワンピースは人気が出ていたでしょうか。
というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、「伝える」中には「わかりやすい」という要素はもちろん、「こう伝わって欲しい」という思いもそのまま伝わらないと残念なことになります。
今日はそのお話。
1.真っ先に伝えるのは、マイナス面よりプラス面
今日このことを書こうと思ったのは、先輩の投稿でこの記事を見たから。
引用元:https://jouhou.nagoya/sakaehiroba-close/
名古屋民ならおなじみ、三越やスカイルにほど近い、栄広場に新しい施設ができるそうですが、この記事を見た時、どう思ったでしょうか?
「え!栄広場なくなっちゃうんだ」
「飲み会のあと、コーヒー飲みながら同期と話したな~」
「好きなバンドをここで見つけたのに…」
そう思う人もいるでしょう。
根底にあるのは「なくなった」ということ。
つまり「喪失」です。
一方で、同じ記事なのに、こう表記しているものもあります。
引用元:https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1416572.html
これを見た時はどうでしょう。
「へえ~新しいスポットができるのかなあ」
「栄にシネコンできたらまた活気が戻るね!」
「ヒルトン系のホテルってどこだろう?」
根底にあるのは「期待」「ワクワク感」だと思います。
ご覧のように、取材対象は同じですが、
「栄広場が閉鎖」と
「新ランドマーク」では、受ける印象が違ってきます。
情報や事実というのは、ひとつです。
でも「伝える順番」が違うだけで、相手に伝えたいことは変わり、印象は思った以上に変わってしまうのです。
2.客観的に見たらどう感じるか、意識しよう。
これはプロフィールやサイトでも同じことが言えますが、微妙に印象が異なる場合もあります。
例えば…
今年わが社は20周年。しかし途中には倒産の危機もありました。
というのと、
倒産の危機もありましたが、今年わが社は20周年。
では、前者の方が説得力・共感力が得られます。
加えて、後者の表現を少し変えてみましょう。
倒産の危機を乗り越え、20周年を迎えました!
これだと、事情を知っている人にとっては
「ああ、あの時悩んでいたけど、頑張ったんだな」
「自分も少しは社長の力になれたかな…」
そんなふうに思ってくれる味方がいるかもしれません。
この使い分けは、状況やお人柄によって違ってきます。
その人その会社にとっての「いい塩梅」があるので、私は、ブランディングを考慮し、バランスを整えて発信するようにしています。
これは使う機会が少ないかもしれませんが、栄公園の件は簡単に納得できますし、SNSでも気をつけやすいと思います。
同じ「伝える」なら、自分の思いの通りに伝わって欲しいですし、マイナスな気持ちではなく明るい気持ちになってくれるような文章を心がけたいものですね。
アイキャッチ画像:引用元https://one-piece.com/log/character/detail/luffy.html