今日は「句読点のちょっとした違いで、文章はどこまで読みやすくなるか」という例をお伝えします。
以前、サイトの文章のリライト(書き直し)をご依頼くださったネイルサロンさんの例を参考に、具体的にどんなところで、どう訂正を加えたか、順を追って説明します。
一文の長さは「息継ぎ」を意識しよう
今回、Q&Aのページにこんな文章がありました。
質問:UVライトに当てる時手や指が日焼けしませんか?
答え:ネイルサロンで使用しているUVライトは日焼けする際の紫外線とは違う周波の紫外線を使用しているので日焼けしません。
このように、「質問」にも「答え」にも一切「、(読点)」がありません。
見た目にも疲れますし、息切れする感じがしますよね。
そこで、まず「、」を付けました。
質問:UVライトに当てる時、手や指が日焼けしませんか?
答え:ネイルサロンで使用しているUVライトは、日焼けする際の紫外線とは違う周波の紫外線を使用しているので、日焼けしません。
ほんのちょっとの違いですが、
少し読みやすくなったのではないでしょうか。
ただ「長さ」が気になります。
さらにここから、プロの技術を使っていきます。
Q&Aでは、まずお客様に「答え」を出そう!
さきほどの文章
質問:UVライトに当てる時、手や指が日焼けしませんか?
答え:ネイルサロンで使用しているUVライトは、日焼けする際の紫外線とは違う周波の紫外線を使用しているので、日焼けしません。
これを、プロの技術で変えていきます。
直した文章がこちらです。
質問:UVライトに当てる時、手や指が日焼けしませんか?
答え:大丈夫です。
ネイルサロンで使用しているUVライトは、日焼けの原因となる紫外線とは周波数が異なります。
ですから、日焼けの心配はございません。
いかがでしょうか?
この文章でのコツは2つ。
まず、答えの最初に「大丈夫です」
と伝えていること。
この質問者は「日焼けしないかどうか?」が心配で訊いていますから、まずは「大丈夫」と言うことを伝えることで、安心していただくのです。
そして、次で確固たる理由を述べてあげる。
さらに、少し文章が長かったので一端切り、「ですから」と繋げる。
一文の長さは迷うところで、この文章でもダメなわけではありませんが、「息継ぎできるかどうか」ということを意識すると、見た目にもいいかなと思います。
このように、句読点をつけることや、言葉の配置を変えるだけで、文章はぐっと読みやすくなります。
まとめ
今回は句読点のあり方についてお伝えしてきました。
ポイントは、
- 読点「、」を意識しよう
- 目安は「息継ぎ」
ということでした。
さらに補足としては、サイトに「Q&Aコーナー」がある場合は、まず答えをズバッと伝えて、お客様に安心していただくこと。
この3つを気をつけるだけでも、伝わり方はぐんと変わってきます。
社員ブログやコーポレートでの発信をする時に、ぜひ意識してみてください。
余談ですが、このお客様は、ブランディングが目的でのリライトをご希望されていましたが、サイトチェックでこの文章を見つけ、ご提案させてもらいました。
私がいつも気をつけていることは
- 「読みやすいこと」
- 「優しい言葉遣いであること」
- 「誰が読んでもわかること」
の3つです。
こちらもぜひ、併せて気をつけてみてくださいね。
文章の構成自体は、なかなか時間がかかってしまうと思います。
コロナ禍で業務が止まり、サイトの見直しをしている企業様も増えております。
よろしければお気軽にご相談ください。