挨拶文やプロフィール、あるいはサイトの文章を作る際に必要なポイントはたくさんありますが、中でも重要になるのが
- 客観的視点を持つ
- ストーリー性を持たせる
だと私は考えています。
2つを意識すると、魅力がつたわりやすい文章になります。
ぜひ参考にしてみてください。
1.自分の仕事を「客観的」に見てみる
引用元:https://www.photo-ac.com/profile/43626
自分の話になるのですが、ある講座で「自身のプロフィールを書く」という課題がありました。
さすがにライターなので書けるだろうと思いきや、全く書けず、結局課題を出したのが半年後ということがありました。
理由はズバリ、「自分のことを客観的にわかっていないから」。
- 自分が何ができるのか
- 自分に頼むとどんないいことがあるか
- 最も得意なものは何か
これらは機会がない限り、自分で見つめることができません。
誰でも自分がかわいいので「これもできるし、あれもできる。これも頑張ってきた」と欲張ることになり、しかも実績が長ければ長いほど顕著に表われてしまいます。
反対に、こういうケースもあります。
- こんなことは誰でも知っている
- 当たり前のことだから特筆しても仕方ない
と「思い込んで」しまい、ちゃんと書いていないのです。
「誰でも知っている」「当たり前」は、あなたや業界の話だけというケースが大半。
サイトを見るのは一般の方です。
本当に、一般の方はあなたの業界の「あたり前」を知っているのでしょうか?
そういう視点を持つと、おのずと発信することは多くなり、一般の人にわかりやすくしようと心がけることで「丁寧でわかりやすい」文章になるのです。
ビジネスではよく「魚の目、鳥の目、昆虫の目」が必要だといわれますが、今回の場合は「鳥の目」。
俯瞰して見るということですよね。
ですから、もしご自身で挨拶文やサイトの文章を書く際には、
「うまい文章を書こう」ということより、「どれだけ自分のことを客観的に見ることができるか」に注力してみてください。
2.ストーリー性をもたせること
引用元:https://www.photo-ac.com/profile/43626
2つ目が、ストーリー性を持たせることです。
今や「何を買う」ではなく「誰から買う」という言葉は常識ですが、ここに必須なのがストーリー性。
「うちのサービスは日本初だ!」という場合は別ですが、人は「そこに至った経緯」を知りたいものです。
経営者さんであれば「簡単な自伝」や会社なら「創業ストーリー」でしょうか。
例えるなら、かなり昔の話で恐縮ですが、2018年の冬季オリンピック。
流行語になった「そだねー」で知られるカーリング競技の中で「もぐもぐタイム」というのがありましたよね。
正直「真剣に戦うオリンピックでもぐもぐ?」と思ったのですが、ここにストーリーが加わるとどうでしょうか。
- もぐもぐタイムを取るのは糖分が必要だから
- リンクは想像以上に寒く、糖分を取らないと身体が持たない
- 何を差し入れるかは、選手の様子を見てリーダーの本橋さんが決める
こういう話を入れると、ぐっとカーリングが近く感じます。
プラスして、
- 本橋さんは自らも選手なのに、勝利だけを考えてサポーターに徹している
- 自ら日本全国を訪ね歩き、自分の目で見て選手をスカウトしてきた
こういう話を聞くと、「本橋さんってすごい!」「彼女の作ったチームを応援したい!」と、人の気持ちは動きます。
私は会社のサイトも同じだと思っています。
- あなたの仕事に対する思い
- この商品はどんな背景で完成に至ったか
- この業界で最も大切なことかは何か
- 私の技術を困っている人に役立ててほしい
これを発信することで、「自分もこの経営者さんと同じ思いを持っている!」「こんなふうに働いている人と仕事をしたい」と感じてもらえ、結果的にファンを増やすことに繋がるのです。
まとめ
今回は企業サイトで発信したいことについて
- 客観的視点を持つ
- ストーリー性を作る
その方が強みだと思っていないことを発見し、わかりやすい言葉と構成で発信をするのが腕の見せ所です。
実際に取材を受けると
- 仕事について話しているうちに、自分を振り返ることができた
- 創業当初にやっていたことや思いを、改めて思い出せた
という感想を持つ人も多いと思います。
これはコーチングの域かもしれませんが、話すうちに気付きが得られることは「プロに話す」ことのメリットです。
もしかすると、あなたが文章が書けないのは、決して文章力がないからではなく「自分を客観的に棚卸しする」ということができていないからかもしれません。
そんな時は、時間を節約する意味でも、プロの手を借りることをオススメします。