皆さん表だっては聞かないですが「ライターって儲かるの?」
というのは疑問のひとつだと思います。
答えは「儲かっているといえばいるしいないといえばいない、ピンキリ」
という、どの業界でも通用するような答えしか書けません。
ちなみに「ライター 年収」で調べてみると
平均300万円だとか。
や…安い…。
とはいえ、これは
「ものすごく稼いでいる人0.5%、
そういう人から下請けの下請けで働く人(ギャラ安い)が50%」
くらいの割合ではないかと思います。
というわけで、私のこれまでを交えて、これまで考えたことを書いていきます。
1.雑誌時代は「KYM!」
キツい・安い・難しい
私がデビューした2022年はまだwebがなく、
紙媒体も各誌いろいろなものが出ていました。
「地方にいたり、学歴がそれでもない人は出版社に就職できないから、
ライターにもなれない」
という思い込みを外してくれたのが、この本。
加えて、彼女の「辞めることからはじめよう」
という本は、当時2週間しか続かないこともあった会社もあるほど、
辞めては次、辞めては次、を繰り返し、それでも心のどこかに
「書いて食べていきたい」という私の支えになりました(今も時々読みます)。
その中で背中をおしてくれたのが
「フリーになれば、嫌いな人と仕事をしなくてもいい」
という部分。
会社にいて「社長の言葉に疑問がある」とか、
「私は全く悪くなくても、人のことで頭を下げなくてはいけない」
ということが除かれるんです。
ということで私はライターへの道を進むことを決めました。
最初は「るるぶ」「東海ウォーカー」の取材につき、
その後、できた誌面を持って営業に行きました。
たまたまSNSで知り合った方からの紹介で、
名古屋では大きな編集プロダクションにつながり、すぐ多忙に。
数年後は、大人雑誌の広告のメンバーになりました。
と、華々しい感じに書いていますが、
雑誌の仕事はこのKYM(キツい、安い、難しい)でした。
スケジュールが決まるのは、早くても3日前、
また原稿料を時給換算すると、マックと同じか少し安いくらい。
私が必要以上にこだわり、時間をかけすぎていたのが大きいです。
(今ならたぶん1/3くらいの時間で出せると思います)。
また、編集部からの要望は厳しく、
少なくとも100本以上は原稿を書いていないと、
OKをいただくのは難しいレベルです。
一生懸命書いても「はい、全部やり直し」ってこういう赤ペン鬼先生が!
引用元:https://liginc.co.jp/336098
中でもスケジュールの面がとてもきつく、
子どもが生まれてからは、「はい、明日9時に高山ね」
などと言われると、保育園の調整からやらなくてはならず、
「ここまでして働かないといけないのか…」と思った時期もあります。
でも私はとても鍛えられ、文章の体力が付きました。
とても感謝しています。
そしてここで育った先輩方の文章は、本当に上手いです。
そんな状況なので、儲かるかどうかというと
正直「扶養を超えるか否か」というレベル。
私も調整のために働かない時期もありました。
「書くことが好きだからやっている」
という気持ちだけで、ライターさんもやってきたのでしょう。
2.下請けの下請けでやることと、
直接やりとりすることの大きな差
私はスケジュールの厳しさから、2015年頃、ライターを辞めることにしました。
でも自分にはこれしかない。そう思い
「日本中のライターが稼げていないとわかったら辞めよう」とネットを駆使。
当たり前ですが山ほどいました(苦笑)。
その方々のやり方を見習いつつ、
SNSで仕事を取るという、これまでなかったやり方を知り、
このタイミングで紙媒体とさよならし、
同時に、制作会社さんへも営業に行きました。
そうこうしているうち、以前取材させてもらった飲食店さん経由で、
制作会社さんに繋がり、そこからwebのお仕事をいただけ、
ここで私は紙とwebの違い、SEOなどを学びました。
私は市場の価格というのを、初めて知ります。
結構がんばってきて、ギャラは上がらなかったけれど、
プロの先輩方が「少なくとも倍はもらわないとだめ」
と言ってくださり、そうなのかと。
その後、いわゆるお金のブロックはあったものの、
それもだんだん解け、仕事にもよりますが、当時に比べ、
時給換算で2倍~5倍くらいの設定にすることができました。
また、長年青色申告はしてきましたが、
「個人として税金も年金も保険もおさめている」
ということもできるようになり、誇らしく感じたものです。
ランサーズという存在も、このくらいからでてきたのでしょうか。
私の周りには、活用している人もいるし、いない人もいます。
ただ、全体的には
「選ぶ目がないと、初心者に当たる可能性大」
という印象。
スポット的に使うので、当たり外れがあると思います。
「どうしてもこの人に」という文章と、
「デザインに予算かけたから、文章はとりあえずあればいい」
という文章とがあるので、
予算に合わせて併用するのがいいのかな、という感じです。
と、書いてきましたが、
ではどんなことが「年収1,000万円」と「ずっと下請け」を分けるのか、
長くなったので、後半で述べていきたいと思います。
続きは ~後半~ へ
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