一般的に知られている事柄かはわかりませんが、
かつて私がいた雑誌の業界では「数字マジック」という言葉がありました。
まあ平たく、PRに関してになるのでしょうが、
いつも私はこの話を、プロフィール作成講座でお伝えしています。
今日はそんなお話。
実にキャッチーでわかりやすい
「5秒に1個売れる!」という決めぜりふ
私は2時間ドラマが大好きです。
「船越英一郎さんが崖で犯人を追い詰める」
なんだか家芸のように言われていますが、
私の記憶では、渡瀬恒彦さまが演じる、十津川警部でしか見ない!
十津川警部は西村京太郎さんの作品なので、基本は列車トリック。
つまり十津川は亀さんと日本各地へ行くわけです。
その点、舩越さんが演じた役は、旅行した記憶はないので崖も少ないはず。
こういうドラマ、最近は予算がないらしく、日本各地でロケ、
というわけにはいかないようで、コロナ禍でそれは決定的に。
最近テレ東ではじまった刑事ドラマは、
船越さん主演、名取裕子さん、山村紅葉さんなどと豪華共演なのですが、
なんと1箇所、しかも室内での長回しのような作品になっています。
話が逸れましたが、何が言いたいかといいますと、
2サスがやらないため、私はひたすらBSで再放送の2サスを見ているんです。
そうすると視聴者の年齢層に合わせてなんでしょう、
膝や腰の痛みを緩和する漢方や、夢グループのCMがわんさか。
中でも「しみ・しわ・たるみを改善するオールインワンなんとか」
をよく見ます。
それに使われているキャッチが
5秒に1個売れる、オールインワン化粧水!
っていう感じ。
もしこれが
「女性に人気です」
「シミを改善すると評判です」
というだけだったらどうでしょうか?
全く印象が変わってきますよね。
数字で具体的に表わしていること、そして
「5秒に1個」の「秒」の部分がかなり強烈な印象を与えます。
これこそが「数字マジック」の基本的な例です。
「お客様は1週間5人くらいかな…」
そんな方が実際に計算してみると!
私が自分のプロフィールを作った際、やはり具体的な数字を考えました。
今までは雑誌の仕事が多く、しかも出版社の下請けだったので、
特にプロフィールを作ってアピールする必要がなかったんですよね。
そこで改めて「私って一体何人くらい取材してきたのかしら」
そう思って数えようと試み、「だいたい1冊あたり10人くらいは話聴いてるよな」
と、出版社からいただいた見本誌を数えたら100冊以上。
つまり、10×100=1000人の取材をしてきたことになるのです。
これには自分でも驚きました。
同じように、私の講座に来てくださった方。
その方は、サロンのお仕事をされており、私もお世話になっているのですが、
お一人お一人に向き合うことを大切にしていらっしゃいます。
そういうお仕事のスタイルもあり、
「増田さんはそうかもしれないけど、私はそんなに実績ないわ」
とおっしゃいました。
「いやいやこれが計算してみると違うんです。
一緒にやってみましょう!」と一緒に数えました。
「では、1日どのくらいお客様がいらっしゃいますか?」
「まあのんびりやっているので1日1人の時もありますよ」
「じゃあ少なく見積もって、5人にしましょう。そうすると5×4で、1ヶ月20人。
これを1年にすると?」
「240人ですね」
「これは少なく見積もってますからね。では@@さんは何年このお仕事をされていますか?」
「20年です」
「じゃあ4800人。約5000人ということです」
「!!!!」
彼女は非常に控え目な方なので、たぶん倍くらいは行っていると思います(苦笑)
こうやって少なく見積もったとしても、1週間、1ヶ月、仕事歴でこんな大きな数字になります。
あなたも一度、数えてみてください。
もし実績がなくても
・お茶会に来てもらった
・相談を受けた
・自分がお茶会に出向いて出会った
などの人数を地道に数えてみましょう。きっとコツコツやることの大きさを感じるはずです。
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