お店はもちろん、経営者さんや個人事業者さんにとって「プロフィール」は欠かせないものです。
なぜなら、それがあなたのお店の「のれん」になるからです。
「ここではこれを売ってますよ(手に入りますよ)」
というお知らせですよね。
ちょっと見てもらうだけでも有り難いですし、「イタリアン食べたかったのにうどん屋に入っちゃった!」という間違いも防ぐことができます。
つまり、企業にとって「ミスマッチ」をなくすというわけですよね。
さらには、特に個人経営者さんにとっては、プロフィールは敗者復活の術だと私は思ってます。
それは、あなたの過去の辛い経験が必ず誰かの役に立つから。
例えば子育てで考えるなら、
「子どもが大好きで、子どもと過ごす24時間がずっと楽しかった!」
という人より、
「子育てが辛く、毎日泣いてばかり……。
でもある方法を学んだら、楽しく変わった!」
という人から学びたいと思いませんか?
つまり、マイナスがプラスに変じた上で、誰かを救うことができるのです。
それをプロフィールに書くことが、共感に繋がるのです。
ポイントはあくまでも「さらっと」。
くどくどと書くと、逆効果になります。
そしてここからが本題。
プロフィールには「書き方の王道」があります。
それを、これまで1700人の取材をしてきた私がお伝えします。
① 書き方は、過去・現在・未来の順に
これまでいろいろな方のプロフィールを書いてきましたが、やはりこのパターンが一番書きやすいです。
- 「過去」にどんなきっかけで会社が誕生し、
- 「現在」どんな仕事をしていて、
- 「未来」にどんな人を助けていきたいのか。
それを描いていくのです。
もし起業してから間がなく、実績が少なかったとしても、「過去」と「未来」はあります。
それを中心に書きましょう。
具体的には「自分が悩んできたから、こういう人を救いたい」ということを、強く描いてください。
②「具体化」しよう
これは起業女子にあてはまるかもしれませんが、職業の名前をふわっとさせず「具体的に」書くこと。
「数秘」や「メモリーオイル」、「ショッピング同行」などは、具体的にはどんな仕事なのか、把握しづらいものです。
ですから例えば数秘なら、
「あなたの生年月日を紐解くことで、思考の傾向や向いている仕事をお伝えし、未来に繋げるアドバイスをします」
という感じでしょうか。
ポイントとしては、子どもにもおばあちゃんにもわかるような言葉で「そのサービスを受けることで、お客様がどう変われるか」ということを伝えるのです。
③「細分化」しよう
細分化は、具体化にも似ていますが、より「細かくしていく」という作業です。
例えば私のようにライターとひとくくりに言っても
「コピーライター」
「ブログライター」
「webライター」
「雑誌ライター」
とさまざま。
何かを教える講師にしても、企業向けなのか個人向けなのか、
もっと細かく例えるなら、子育てカウンセラーであれば
「赤ちゃん・幼児・小学生・思春期」では、伝えることは全然違ってくるはず。
「思春期の子どものことで悩んでたのに、赤ちゃんのことしかわからないと言われた…」
と、間違えたのれんをかけない方がいいですよね。
また、細分化はライバルがゼロという「ブルーオーシャン」での戦いも可能にします。
私が教えた方の中には「三つ子の男の子の子育て」というニッチなワードで、ファンを付けている方もいらっしゃいます。
よりスムーズに進めるには、細分化をしておきたいものです。
④「数値化」しよう」
最後が「数値化」です。
これはライターになりたてのころ、最初に編集長から教わったこと。
「数字のインパクトは強いんだぞ!」と、いつも言われました。
例えば
「メニューの種類豊富なクレープ屋さん。週末は行列必至!」
より
「100種類のメニューを揃えるクレープ屋さん。週末は2時間待ち!」
の方がインパクトがあるということです。
細分化するには、自分のこれまでの仕事の棚卸しが必要になります。
サロンさんであれば、
「起業して3年。お客様は週に10人くらいかな」
とふわっとさせるのではなく、ちゃんと計算しましょう。
週に10人×4週間=月40名、
40×12ヶ月=480名、
480×3年=1440。
つまり「オープン以来、のべ1500人の方を施術」と書くことができます。
会社を興してから年月が経てば経つほど、これは有意義な方法になりますし、改めて数字のすごさに気づく場合が多いでしょう。
まとめ
今回はプロフィールの書き方の王道をお伝えしてきました。
ポイントとしては
- 「過去」「現在」「未来」の順に書く
- 具体化
- 細分化
- 数値化
の4つ。
このやり方をしていけば、だいたい大まかな形がまとまると思います。
一般的にはプロフィールは1000文字前後が読みやすいとされているので、一度4つのポイントに従って書いてみましょう。
そして、もし一人では難しい場合は、プロのライターに頼むのも方法のひとつ。
しっかり取材してもらえますし、洗練した文章を作ってくれることでしょう。
また、取材で話すことで、自分の仕事の棚卸しや、今の仕事に就いた時の気持ちも思い出せるので、いいことづくしではないかと思っています。
よろしければ私もお手伝いできますので、下記事例を参考にしてみてくださいね。