私は取材が得意です。
得意というより、好きといった方がいいかもしれません。
好きでやっているうちに、いろいろな方からほめていただくようになり、
得意なのかもしれないと、自覚するようになりました。
こうしたブログにも書いていますが…。
https://ameblo.jp/tsuzuriya/entry-12329438384.html
かいつまんで話すと、
情報誌に好き勝手なことを書かれてしまい、
すっかりマスコミを信用しなくなった、
とある寿司店の大将のお話。
「この取材は絶対なのですが、
くれぐれも大将を怒らせないように」
とのお達しでおそるおそる取材に行ったのですが…。
ひと目みて、すごく素敵な方だとわかりました。
ただ、話すことが得意じゃないだけだと。
そして、恐らく質問の仕方や、訊く態度に問題があったのではないかと。
私は大将の空気になじむように、
そして答えやすいように、
質問を投げかけていきました。
口下手なご様子でしたが、一生懸命お話ししてくださいました。
帰り際、奥さまが駐車場まで走ってきてくださって、私にお話しされました。
「大将はお寿司が大好きなの。ただそれだけなの。
どうか、大将の気持ちをうまく文章にしてください」と。
自分の力の限り書いた原稿。
特に問題もなく、編集部からも連絡もありませんでした。
試食でいただいたお寿司が美味しかったし、
無事誌面になったということは、大丈夫だったのだろう。
そう思って、私は家族でお店に伺おうと予約の電話をしました。
すると奥さまは覚えていてくださり、
「大将、すごく喜んでましたよ。
初めて、自分の気持ちが文章になっていたって」。
両親を連れてその店に行ったことは、
ライターとしても娘としても、
とても誇らしいものでした。
私が、お話しされる方の気持ちや想いを文章にしたい、
そう思うようになったのは、
この出来事がきっかけです。
どんなに話が苦手でも、
その仕事を続けている以上、
そしていろいろ思いはあっても取材を引き受けてくださった以上、
伝えたいことが必ずあるはずだと。
そして、話すことが苦手だったり、
「話せるけれど書けない」という方のために、
私は文章を通して思いを代弁したい。
そう思いながら、日々お話を伺い、
文章を綴っています。
今日は、ライターとしての私の想いをブログに書いてみました。
どんなにお話が苦手でも、
質問に答えていただければ、
必ず思いの伝わる文章をお作りいたします。
困った時には、お気軽にご相談ください。